クロカタビロオサムシ Calosoma maximowiczi (Morawitz)
2007年5月31日 岡山県 岡山市 アキニレの樹幹に空いた小さな穴の中から何やら外の様子を窺っている一匹の黒い虫・・・ 最初はクワガタムシでもいるのかと思ったのだが近付いてよく見るとクロカタビロオサムシであった。 地域によっては里山環境の荒廃などを理由にレッドリストにも挙げられており一般的には少ない種と思われているようだ。 岡山県内では局所的ではあるが時々見かけることがあり、樹上よりもむしろ地面を徘徊している個体に出会う事の方が多い。 おもに鱗翅目の幼虫を捕食するが、今回はアキニレの樹液に誘引されたようで興味深い一面を観察することができた。 オサムシの仲間のほとんどが後翅が退化し飛翔能力が無い中で、カタビロオサムシと呼ばれるグループは例外的に飛ぶ事が出来る。 |
中野一成 |