2008年6月1日に岡山県南島嶼部の調査を実施した。
昨年まで継続して調査に入った児島湾内の高島に一区切りを付け、今年は備前市沖の大多府島を調査した。
大多府島は日生諸島の南端に位置する周囲約5km、人口約140人程の瀬戸内海の小島である。今回の調査は、山地、吉田、中野の談話会メンバー3人で行い、数十種の甲虫や蝶などを採集した。
小さな島ながら、ナガサキアゲハが飛び交い、地面をヤコンオサムシが走り回る、意外に昆虫のいる所である。今回の調査では、ホシミスジやツシマサビカミキリ等の興味深い種も確認された。詳細は「みちしるべ」誌上にて報告予定である。
(撮影・報告 中野一成)
定期船より日生の町を望む。
こうやって見るとけっこう山の迫った地域である。定期船より大多府島を望む。
日生諸島の島はそれぞれに特徴があって面白い。
ウバメガシやモチノキなどの常緑樹が生い茂る
海岸林。島の大半が耕作地であるが狭い範囲
に林が残っている。トベラに訪花するハナムグリ類。
県南部に多いオキナワコアオハナムグリなど
も見られる。島の南岸は崖地が多いが遊歩道が整備されて
いる。この付近には勘三郎洞窟などの海蝕洞
もある。
浜辺に下りると数は少ないが海浜性の昆虫も
観察出来る。岩礁地帯ではイソジョウカイモドキ
なども見られた。
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